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マーケティングのジレンマ・・・・No.48 テスラが目論む破壊的イノベーションの矛先は家電?!

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スマートグリッド(広域分散電力システム)を安全に運用する決め手はソフトウエアですが、テスラはその中核技術を握っています。「電力」という切り口から事業を俯瞰すると、EVはもとよりバッテリーから家電製品、太陽光パネルに至るまで、テスラはこの分野で圧倒的な力を発揮することになるわけです。

EV(電気自動車)のテスラのCEOは、家庭用エアコン事業を2021年に始めるかもしれない

EV(電気自動車)のテスラのCEOイーロン・マスクは、家庭用エアコン事業を2021年に始めるかもしれないと発言しました。このコメントは正式発表ではありませんが、テスラがすでに準備を始めていることは間違いなさそうです。

テスラは電気自動車メーカーだと認識している人が多いと思いますが、実は同社の中核技術は電力を制御するソフトウエアです。かつて日本メーカーの独壇場だったバッテリー市場ですが、大容量バッテリーの開発では壁に直面していました。そこにテスラは自社が持つ高度なソフトウエア技術を駆使し、既存の電池セルを流用して短期間にEV用の大出力バッテリーの開発に成功してしまいました。

さらにテスラは再生可能エネルギーの普及を視野に入れ、太陽光パネルに接続できる家庭用蓄電池システムを商品化し、日本でも既に販売しています。再生可能エネルギーが主流になれば、どの世帯もバッテリーや発電設備を備えて相互に接続されていきます。スマートグリッド(広域分散電力システム)を安全に運用する決め手はソフトウエアですが、テスラはまさにその中核技術を握っているわけです。

「電力」という切り口から事業を俯瞰すると、EVはもとよりバッテリーから家電製品、太陽光パネルに至るまでテスラはこの分野で圧倒的な力を発揮することになります。

家電に代表される日本のメーカーは、これまで中国を始めとする新興勢力の低価格攻勢にさらされてきました。しかしテスラの取り組みが加速すれば、市場と業界の主役は塗り替わってしまう可能性が浮上してきました。

参考資料:ニューズウィーク日本版 2021年2月9日号