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マーケティングのジレンマ・・・・No.53 ネットで炎上させるのはわずか数人。炎上している火に油を注いでいるのは、やはりあの人たち。

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ネット上で炎上が起きるきっかけは、実はごく一部の人間の仕業です。ではなぜ炎上が大きくなるのでしょうか?それはPV(ページビュー)を稼ぎたいネットメディアが記事に取り上げ、その後に視聴率を取りたいマスメディアが取り上げるため、多くの人の目に触れるという流れになっているのです。

ネット上で炎上が起きるきっかけは、実はごく一部の人間の仕業。ではなぜ炎上が大きくなるのか?

国際大学グローバルコミュニケーション・センターの山口真一准教授が延べ6万人を対象にしたアンケート調査によると、ネットでの炎上1件当たり、ネットユーザーのおよそ0.0015%(約7万人に1名の割合)しか参加していないことが明らかになっています。また元2ちゃんねるの管理人だったひろゆき氏によれば、2ちゃねるの炎上の主犯は大体5人以下と述べています。ジャーナリストの上杉隆氏のブログが炎上し700以上のコメントが投稿されましたが、投稿者のIPを調べると4名に過ぎなかったとご本人が紹介しています。

サイエンスライターの片瀬久美子氏がネット上に酷いデマを流されて中傷された事件では、被告の男性はSNS上で数百のアカウントを作成し、そのアカウントから誹謗中傷やデマを繰り返し流していたことが明らかにされています。

炎上のきっかけはこうしたごく一部の人間の仕業です。ではなぜ炎上が大きくなるのでしょうか?

それはPVを稼ぎたいネットメディアが記事化し、続いて視聴率を取りたいマスメディアが取り上げるため、多くの人の目に触れるという流れになっているのです。帝京大学の吉野ヒロ子准教授によると、炎上を知った経路としてTwitterからの人が約20%だったのに対して、テレビからという人は約60%という結果が得られています。

メディアによる後追い報道は、発生から24時間以内に報道されており、これが火に油を注ぐ原因になっています。ネットメディアはPVを稼ぐために、マスメディアは視聴率を高めるために、炎上を利用しています。

私たちに情報リテラシーが求められているのは、こうした背景があるのです。

(参考資料:中部産業連盟 プログレス2021年5月1日号 SNSのリスクと活用)