マーケティングのジレンマ・・・No.104 コロナ禍と地政学的リスクが表面化後、日本企業の再編が進むアジア・ヨーロッパ・中南米拠点
コラム
リンクトイン
パンデミック、ロシアによるウクライナへの侵攻、そして中国の動向といった地政学リスクにより、海外における日本企業の事業再編が進んでいます。
日本企業は「拡大から選択と集中」へ舵を切った
コロナ禍を経て、日本企業の海外事業ポートフォリオに大きな変化が起きています。東洋経済新報社の「海外進出企業データ2025年版」によると、2019年末から2024年末までの5年間で、現地法人数が減少した国・地域のトップは中国(▲78社)です。続く2位は香港(▲73社)で、中国本土と合わせて151社が減少しました。この結果は、アジア主要地域で事業再編が進行していることを示唆しています。
地政学リスクが高まったロシア(▲40社)、経済不透明感が続くブラジル(▲38社)も上位につけています。またヨーロッパのハブ拠点であるオランダが(▲15社)、中南米のハブ拠点のパナマが(▲12社)と縮小が見られました。
注目すべきは、ベネズエラ(▲8社、減少率40%)やグアム(▲7社、減少率21.9%)など、拠点数の少ない地域での撤退率の高さです。パンデミックと地政学リスクを契機に、日本企業は「拡大から選択と集中」へと舵を切ったことが明らかになっています。