マーケティングのジレンマ・・・No.107 アメリカでビジネス目的で使われるマッチングアプリ
コラム
リンクトイン
本来なら恋愛相手を探すマッチングアプリを、アメリカでは就活に利用する人が増えているという指摘があります。しかしこの方法は、採用権限を持つ相手との関係が倫理的・法的にグレーゾーンに陥る可能性があり、高リスクです。
マッチングアプリを「就活」やキャリアのために利用するのは高リスク
履歴書作成サービスのレジュメビルダー・ドットコムの調査によると、アメリカでは本来恋愛目的のマッチングアプリを「就活」やキャリアのためのネットワーキングに活用する人が増えており、利用者の約3分の1が「キャリア目的でアプリを使ったことがある」と回答しています。
中でも、男性の利用がやや多く(男性37% vs 女性30%)、年収20万ドル以上の高所得者層では半数近くが仕事上のメリットを得た経験があると答えています。 さらに、アプリ上でつながった人の半数近くが「有益なキャリアの助言」を受け、39%が面接機会を得て、37%が最終的に内定を得たというデータも報告されています。
一方で、この方法には重大なリスクが伴います。プラットフォームが恋愛目的で設計されているため、仕事と私生活の境界が曖昧になりやすく、採用権限を持つ相手との関係が倫理的・法的にグレーゾーンに陥る可能性があります。特に、「マッチング=恋愛」という前提があるため、相手の意図や周囲の評価、職場での信頼性に影響が出る恐れがあります。
フォーブスの記事では「確かに成功例はあるものの、このやり方は高リスクであり、仕事の機会を得たいなら、恋愛目的のアプリに頼るのではなく、従来のビジネスSNSや業界イベント、同窓会、専門コミュニティなど別のネットワーキング手段を活用する方が望ましい」と結論づけています。
出典:Forbes(日本版・米国版記事)