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マーケティングのジレンマ・・・No.20  情熱に導かれる人生に、お金はついてくる!?

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現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのある企業が20年前からその力を発揮していただろうか。逆に現在明らかに衰退を始めている企業は、20年前には誰もが就職したい企業の1社だったのではないだろうか。

『お金のために情熱的に働くのではなく、情熱的に働いたらお金が入ってきたんだ』とは、年俸1ドルで働いたことのある故スティーブ・ジョブスの言葉だ。

どの職業に就くのが最も収入が良いかなどと、メディアはよく特集する。景気がうつむきき加減の時には、安定した収入が得られる(そんな職業など存在しないのに)と勘違いして、医師や弁護士、会計士や税理士に代表される資格取得に励むヒトが増える。

コンビニエンスストアの数よりも多い歯科医師は競合が激しく、虫歯治療程度の知識と技量しかないと、実質的な年収が400万円にも満たない歯科医も多い。さらに開業時に高額な医療機器を購入すれば、借り入れと返済が不可避になる。弁護士や会計士も「座して顧客がやって来る」ほど甘くはなく、必死でクライアントを開拓しないと生活できない。同窓会で、弁護士が幹事を引き受けている理由もここにある。

「仕事は生きるために仕方なく働き、趣味に生きる」と口にするヒトがいる。

人間は余暇に「時間」や「モノ」、「サービス」を消費する。自分が望むモノやコトに消費する原資を得るために働くわけだが、生きるために働いているヒトほど消費に回るお金は限られ、質の高い消費を入手できないように見える。「合理的に考え、合理的に行動したら、合理的に多額の収入が得られる」と考えるのは、余りに短絡的だ。受験勉強や資格取得の試験方法と、仕事に取り組むこととは、決定的にプロセスが異なる。

大学生の人気企業ランキングを調べてみると気づくことがある。現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのある企業が20年前からその力を発揮していただろうか。当時は企業規模が小さく、年俸も他社より条件が悪く、安定している企業だとはお世辞にも言えないところが多かったのではないだろうか。そう、アップルだって、かつてはその代表的な企業だった。

逆に現在明らかに衰退を始めている企業は、20年前には誰もが就職したい企業の1社だったのではないだろうか。面白いことに、学生たちが選ぶ人気企業とは、絶頂期から衰退期に入っていることが多い。

情熱的に働くことが、仕事を面白く、仕事を楽しむことに繋がる。どんな企業や職業であるかということなど、あまり問題ではない。

自分がその仕事に情熱を注げるかどうか。そこに核心がある。

(画像はウィキペディアから転載しました)