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マーケティングのジレンマ・・・・No.31 創業200年以上の企業の37.5%は、パンデミックでも資金繰りを「2年以上」持たせることができる

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創業200年以上の長寿企業が今回のようなパンデミックに直面しても強いのは、なぜなのでしょうか。スタートアップ企業やユニコーン企業にも参考にして欲しい視点です。

創業200年以上の企業の37.5%は、パンデミックでも資金繰りを「2年以上」持たせられるという事実から学ぶ

東京商工リサーチが2020年4月下旬から5月上旬にかけて実施したネットアンケート調査によると、「現在の状況が続いた場合、何ヵ月後の決済を心配するか」という問いに対して、中小企業の41.5%が「3ヵ月以内」と回答しました。

それに対して以前もご紹介した一般社団法人100年経営研究機構が創業100年以上の長寿企業を対象に、2020年5月8日から5月15日の期間で「コロナショックへの長寿企業の対応に対する緊急調査(回答した企業は95社)」の調査結果を見ると、「貴社の資金繰りについて、現状でどの程度の期間は持たせることができますか」の問いに対して、全体としては「1年」が33.7%、「2年」が27.2%と、合計で60.9%という回答になっています。

中でも創業200年以上の企業を見ると、「2年以上」資金繰りを持たせることができると回答した比率は37.5%も存在しています。

長寿企業が今回のようなパンデミックに直面しても強いのは、時間を掛けて培ってきた信頼とノウハウが生きていると指摘されています。スタートアップ企業やユニコーン企業にも参考にして欲しい視点です。

図表は2020年版100年企業<世界編>「世界の長寿企業ランキング」より、「創業200年以上の企業数と比率」の図を転載。日経BPコンサルティングが企業の創業年数が100年以上、200年以上の企業数を国別に調査した結果、日本は共に企業数で世界1位となっています。