コラム

価値のジレンマ・・・・No.10 長期間に渡って日本経済が低迷する原因は、日本人のメンタリティ(知性・知力)にある!?

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経済が低迷する本質的な要因が、日本人特有の「新しいビジネスが誕生する度に、浴びせられる批判」「成功者に対する嫉妬や妬み」「他人の足を引っ張る意識と行動」「意地悪い行為」にあるのではないかと、経済評論家の加谷佳一氏が指摘しています。

経済が低迷する本質的な要因は、「成功者に対する嫉妬や妬み」や「他人の足を引っ張る意識と行動」かもしれない!?

成熟期を迎えた先進国は消費市場が育っているので、輸出の競争力が低下しても内需の力で成長できています。アメリカやイギリスは製造業が衰退しましたが、底堅い内需によって成長を続けています。ところが日本だけは30年近くも低成長が続き、国内需要も低迷が続いたままです。

大阪大学社会経済研究所の研究グループが行った2つの実験結果があります。

ひとつは集団で公共財をつくるゲームをしたところ、日本人はアメリカ人や中国人と比較して「他人の足を引っ張る行動が多い」という実験結果が出ました。

もうひとつは「新型コロナウイルスに感染するのは自業自得だ」と考えるのは、アメリカ人が1%、中国人が4.83%に過ぎないのに対して、日本人は11.5%と飛ぶ抜けて高いという結果が出ています。

このふたつの実験結果から類推すると、日本経済が長期間に渡って低迷している潜在的な要因は、日本人特有の

「新しいビジネスが誕生する度に、浴びせられる批判」

「成功者に対する嫉妬や妬み」

「他人の足を引っ張る意識と行動」

「意地悪い行為」にあるのではないかと、経済評論家の加谷佳一氏が指摘しています。

経済が低迷する本質的な要因が、こうした日本人のメンタリティ(知性・知力)にあるとするなら、これはとても厄介です。

「チャレンジャーを応援する」

「成功者を賞賛する」

こうしたメンタリティを育てていかないと、日本は成長する機会を失ってしまう可能性があります。

SNSというコミュニケーションツールが登場し、その恩恵が大きい一方で、何かにつけて他者をバッシングする風潮が強くなっていることが非常に気になります。少なくともSNSでは、代替案のない批判や心ないバッシングではなく、チャレンジャーへの応援と支援、そして成功者への賞賛を心掛けたいものです。