コラム

価値のジレンマ・・・・No.24 日本でITに係わる人材が自身のスキルをどのように高度化し、あるいは転換しているか?

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コラム リンクトイン

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(マッキンゼーのビジネスおよび経済研究部門)によると、2030年までに世界で4億〜8億人の雇用が自動化によって失われ、うち現役世代の4億人近くは新しいスキルを身につけ、新しい仕事に就く必要があると指摘しています。くしくも「21世紀に重要なただ一つのスキルは、新しいスキルを学ぶスキルだ」とピーター・ドラッカー(アメリカの経営学者)は既に指摘していました。

21世紀に重要なただ一つのスキルは、新しいスキルを学ぶスキルだ

2021年10月に情報処理推進機構(IPA)が発表した「DX白書2021」によると、日本でITに係わる人材が自身のスキルをどのように高度化し、あるいは転換しているかを調べた調査結果があります。この調査ではIT人材が5つのタイプに分類され、その構成比を把握することができます。

分類の方法は、まず担当しているIT領域を尋ね、先端領域にいるのか、非先端領域にいるかで分けます。次に先端領域にいる人には、当初から先端領域にいるのか、あるいは別の領域から先端領域に転換してきたのかで分けます。さらに別の領域から先端領域に転換した人には、自発的に転換したのか、あるいは会社が主導して受動的に転換したかによって分類します。

ここで浮上したのは、先端領域にいる人たちを見ると、
1.「当初から先端」にいる人たち(その構成比27.8%)
最初からAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングス)など、DXで重要とされる技術に強く、変換の必要がなかった人たちです。
2.「自発転換」した人たち(その構成比2.7%)
自身のスキルを自発的な動機から転換した人たちです。
3.「受動転換」した人たち(その構成比18.5%)
業務上の指示や組織の都合によってスキルの転換を求められた人たちです。
という3タイプです。

次に非先端領域にいる人の内、先端領域に転換したいかどうかを尋ねたところ、
4.「転換志向」の人たち(その構成比21.3%)
変わりたいと思っているが、まだ変われていない人たちです。
5.「固定志向」の人たち(その構成比29.6%)
変わりたくない、変化を望まない固定的な観念を持つ人たちです。
という5つのタイプに分類される結果になりました。この構成比はITに限った傾向ではないように思えます。

出典:IPA「デジタル時代のスキル変革等に関する調査」2021年4月22日