コラム

価値のジレンマ・・・No.80 ノーベル経済学賞を受賞したダロン・アセモグルMIT教授からの警告

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コラム リンクトイン

新しいテクノロジーを放置すれば手遅れになると、ノーベル経済学賞を受賞したダロン・アセモグルMIT教授が警告しています。その内容を知ると、確かに的を射た指摘だと思います。その指摘した内容とは・・

この20年、オートメーションは新しい仕事を作り出すのではなく、コスト削減のために導入されてきた

オートメーションは人間を機械に置き換えるので生産性は向上しますが、それによって人間は解雇され、労働市場に悪影響を及ぼし、社会的反発が生じます。オートメーションは新しい仕事が生まれることにもつながり、大多数の人が100年前には存在しなかった仕事をしているように、オートメーションは新しい仕事を作り出すことにもなります。

しかしこの20年を見ると、オートメーションは新しい仕事を作り出すのではなく、コスト削減のために導入されてきました。ここに重点を置いているため、労働者に対して、賃金の引き下げと仕事消失という問題を作り出し、労働市場の断絶を生み出しています。

総合的にみると、オートメーションのような技術的変化は、世の中のためになる力になりますが、格差を広げ、オートメーションをコントロールする人が支配的になります。社会全体に恩恵をもたらすようになるには何十年もかかります。

産業革命の最初の80年、90年くらいの間に恩恵を受けたのは、資本家と実業家と少数の商売人だけで、労働者は恩恵を受けていませんでした。もっと時代が下れば労働者も恩恵を受けるようになりますが、それにしても90年というのは長すぎます。

AIがさらに開発されると権力を持つのは、アルゴリズムのパワーを味方につけている人になります。

 

引用:「新しいテクノロジーを放置すれば手遅れになる」ノーベル経済学賞受賞のMIT教授が”AIの時代”に抱く危機感 プレジデントオンライン