価値のジレンマ・・・No.87「世界で最も嫌われている国」
コラム
リンクトイン

世界で最も嫌われている国のトップ3といえば、おおよそ予測がつくと思います。嫌われている理由を見ると、納得できる面が多いように感じますが、大国ゆえにこうなる面が一部ではあるようにも見えます。
「世界で最も嫌われている国」の1位は中国
ワールド・ポピュレーション・レビューが発表した「世界中の報道や世論調査を総合した」2025年の調査結果よると、「世界で最も嫌われている国」は、1位が中国、2位がアメリカ、3位がロシアの順となりました。
ワールド・ポピュレーション・レビューは、中国に対する否定的な世論の理由として、
・独裁体制
・劣悪な労働環境の疑い
・環境汚染への寄与
・香港、台湾、マカオの独立を認めないこと
・ウイグル族への対応
などが挙げられています。
ロシアについては、
・個人の権利と自由、そして民主主義を厳しく制限している
・ウクライナ戦争による強気な侵略者
だとしています。
アメリカに対する敵意の主たる原因は、
・自国に有利な形で国際的に影響を与えようとする際の度を超す傾向
・リベラル派と保守派間の敵対的な政治的分裂
・アメリカ人の銃器とファーストフードへの愛着
・アメリカ人の特権意識
などが嫌われる原因だとしています。
アメリカが「最も嫌われている国」のリストに入ったことに、アメリカ人は驚くかもしれませんが、アジア人やヨーロッパ人の多くは驚かないだろうとも指摘しています。
この3ヵ国に続き、嫌われている国のトップ10には、北朝鮮、イスラエル、パキスタン、イラン、イラク、シリア、インドがランクインしています。またその後には、イギリス、ドイツ、日本、韓国、トルコなどが20位までに入っていいます。
トランプの関税政策や国際機関への経済的支援の打ち切りなどの影響により、アメリカに対する否定的な見方はこれからさらに高まってしまう可能性がありそうです。